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資料
Osaki Midori Forum in
Tottori
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オークションにかけられた
尾崎翠の流出書簡
(その2) ◆
尾崎翠の流出書簡を追って
ヤフーオークション始末記
2011年5月31日
エッセイスト
中村 惠一
尾崎翠の 昭和41年 (1966)
9月12日付けの 小林喬
樹氏宛書簡と思われる手紙がヤフーオークションに出品さ
れたのは2月23日10時4分のことであった。この時点では
このオークションの存在に私は気がつかなかった。気付いた
のはヤフーアラートでピックアップされたからで、
それはどう
やら2月28日のことであった。
オークションの〆切は3月2日、 夜の9時である。 「
珍品
・自筆書簡・尾崎翠・ペン2枚・封筒付・昭和41年・第七官界
彷徨」のタイトルがある。なんだか胡散臭い気もした。ただ、
写真をみると翠の筆跡のように思った。本物か?インターネ
ットの写真では細工も可能だから確信はもてないが本物では
ないかとの直感が働いた。
そこで、尾崎翠フォーラムの土井淑平さんや佐々木孝文さ
んなどにメールで相談した。土井さんは鳥取県立図書館の渡
邊仁美さんに連絡をとり、渡邊さんは全集に内容の一部が掲
載されている小林喬樹氏宛書簡の本物と思われると判断され
た。流出である。
出品者を調べることは容易ではないが、 同時に
オークショ
ンしている品物や過去の出品実績からプロの古書店または取
引業者であろうと推理した。関係者に経緯確認や鳥取県立図
書館は どうされる意向があるのか の確認をしているうちに
オ
ークションの〆切である3月2日になってしまった。
この日、 私は土井さんと電話で連絡を取り合った。
どうや
ら小林喬樹氏が貸しだしたままになっている書簡実物で間違
いないとのことだった。 そして、 私が提案していた
私の責任
において落札、 代金を当面は支払わずに第三者の手に渡っ
てしまうことを阻止しようという作戦を
実行に移すことにした。
そして、 ここで失敗したのだが、
支払いを要求された時の
ために事前に出品者に 「これはご遺族にあてて書かれた書
簡であり、本物であるならば貸しだしたまま返却されていない
から盗品であると思うので 、
オークションを取りやめた方が
よいと思うがいかがですか?」 の質問を行った。
もちろん返
事は期待していなかったのだが、この時点で出品者は即座に
私をブラックリストに登録したようだ。つまり確信犯だったわけ
である。ブラックリストに登録されると、その出品者のオークシ
ョンにだけは入札できない。
〆切約1時間前に入札して初め
てその事実にぶつかった。
一旦あきらめたが、 もう一つ ID
をもっていることに気が
ついた。そのIDを復活、入札を行った。
受け付けてくれる。
ただ、自動応札の設定がされていたので、一気に70,00
0円で入札した。最高入札額として 63,000円
が表示さ
れ、私が最高入札者だった。すでに〆切までカウントダウン
の状態にあり、時間がアップした。落札できたものと思い確
認すると落札できていない。確認すると私の入札はギリギリ
の時間で出品者からキャンセルされ、他の方が同じ金額63,
000円で落札されていた。
かなり巧妙に私は排除されたわ
けである。
もしかすると出品者がオークションをキャンセルするため
の措置として自分のIDで入札したのか、
それとも私と同じ
ように63,000円以上の金額で入札した方がいたのかは
不明である。この金額の範囲で落札ができるのならば、何
も事前に質問せずとも代金支払いもできたなと思うと悔しい。
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